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レクリエーション

認知症の方のための、おだやかな一日の過ごし方

更新日 約7分で読めますGolden Moments チーム · 記事の書き方

かんたんな答え

おだやかな一日の過ごし方では、起きる時間、食事、身の回りのケア、就寝の時間をほぼ同じにし、いちばん元気な時間帯に中心となるレクリエーションを置き、活動と休息のバランスをとります。ご本人が長年続けてきた習慣をもとに、詰め込みすぎずゆるやかに組み立て、毎日日の光を浴びて体を動かし、その日の様子に合わせて自由に変えましょう。

  • 起きる、食事、ケア、就寝の時間が一定だと、一日になじみのある形が生まれます。
  • 中心となるレクリエーションは、ご本人がいちばん調子の良い時間帯に。多くは午前中です。
  • 一日をすべて予定で埋めないでください。休息と静かな時間も、過ごし方の一部です。
  • 日の光、毎日の運動、遅い時間の長い昼寝やカフェインを避けることは、夕方の落ち着かなさに役立つ可能性があります。
  • 一日の流れは目安であって、決まりではありません。調子の悪い日は、入れ替えても、短くしても、やめてもかまいません。
このページの内容(5項目)
  1. 毎日の流れは、なぜ役に立つのですか?
  2. おだやかな一日の例
  3. ご本人に合わせた流れを作るには?
  4. 一日の流れを調整するには
  5. 一日が思いどおりにいかないとき

おだやかな一日の流れは、起きる、食事、少しのレクリエーション、休息、就寝を、ほぼ同じ時間に行うことで、一日になじみのある形を与えます。決めることや不意の出来事が減り、次に何をしようかと迷ってしまうときにも、あなたの手がかりになります。下の流れは一例であり、決まりではありません。出発点として使い、あなたが介護している方に合わせて形づくってください。

毎日の流れは、なぜ役に立つのですか?

なじみのあるパターンは、新しいパターンよりも追いやすいので、決まった流れが役に立ちます。米国アルツハイマー病協会は、一日の計画があると、何をするか決める時間が減り、楽しいレクリエーションの時間が増えると述べています。また、起きる時間と寝る時間を一定にすると、睡眠の問題や夕方の落ち着かなさに役立つことがあると述べています。米国国立老化研究所(NIA)は、落ち着いた家庭づくりの一部として、入浴、着替え、食事を毎日同じ時間にすることを勧めています。米国家族介護者連盟(Family Caregiver Alliance)も、同じ習慣を保つことを勧めています。

おだやかな一日の例

時間はあくまで例です。ご本人のリズムに合わせて、一日全体を早めたり遅らせたりしてください。

時間 すること アイデア 調子の悪い日は
午前8:00 起きる、洗面、着替え 毎日同じ順番で。着る順に服を並べておく ケアはかんたんに。新しいシャツに替えるだけでも十分
午前8:45 朝食 コーヒー(またはお茶)と、読み上げる新聞、またはラジオ 静かにいっしょに食べる。話さなくてもかまわない
午前9:30 中心のレクリエーション 洗濯物をたたむ、お菓子づくり、庭仕事、短いおでかけや散歩 短めに、またはあなたがするのを見てもらう
午前10:30 静かな時間 音楽、アルバム、窓辺に座る お気に入りの椅子で休む
午前11:00 昼食づくりを手伝う 野菜を洗う、食卓を整える あなたが作り、ご本人はそばにいる
午後12:00 昼食と片づけ テーブルをふく、食器を少しふく 家事はお休み
午後1:00 短い休息 足を上げて、静かな音楽 同じ
午後2:00 外で、または体を動かす 散歩、縁側で過ごす、植物に水をやる、風船を投げ合う 日の当たる窓辺に座る
午後3:00 人との交流や創作 訪問、電話、絵合わせ、ぬりえ、トランプ 飲み物とおやつをいっしょに
午後4:30 落ち着く時間 カーテンを閉め、明かりをつけ、おしぼりをたたむなどの穏やかな作業 なじみの音楽、小さな音
午後5:30 夕食 混ぜるのを手伝う、食卓を整える かんたんでなじみのある食事
午後6:30 夜のひととき デザートを食べながら思い出話、トランプ、好きな番組、ハンドマッサージ 静かにそばにいる
午後8:00 寝る前の習慣 お風呂か洗面、パジャマ、静かな音楽、暗めの照明 すべて短く。安らぎを第一に

この例は、米国アルツハイマー病協会が示している、初期と中期向けの計画例の流れに沿っています。身の回りのケアと朝食から始まり、家事、散歩、音楽、休息、訪問を経て、夕食、思い出話、就寝の準備へと進みます。

ご本人に合わせた流れを作るには?

表からではなく、ご本人がずっと暮らしてきたやり方から始めましょう。米国アルツハイマー病協会は、計画する前に次のことを考えるよう勧めています。

  • 好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、関心のあること。
  • 以前の一日の過ごし方。 早起きして犬の散歩をしていた方は、今も早く散歩するのが良いでしょう。夜型の方は、午前8時の開始を楽しめないかもしれません。
  • いちばん調子の良い時間帯。 入浴、おでかけ、中心のレクリエーションはそこに置きましょう。
  • 食事、洗面、着替えに十分な時間。 あわただしくならないように。
  • 決まった起きる時間と就寝時間。

同じ資料は、家事、食事、身の回りのケア、創作活動、体を動かすこと、人との交流、信仰に関わる活動、そして友人がふらりと訪ねてくるような思いがけないひとときを、バランスよく含めるよう勧めています。

一週間試して、調整する

毎日かんたんなメモを残しましょう。米国アルツハイマー病協会は、どのレクリエーションがいちばんうまくいったか、そしてなぜか、予定が多すぎる時間や、することが少なすぎる時間はなかったか、思いつきの予定が楽しめたか、不安のもとになったかを尋ねるよう勧めています。うまくいくことは続け、そうでないことは変えましょう。

目に見えるようにする

ご本人がまだ読めるなら、その日の予定を書いたホワイトボードや大きな文字のカードが安心につながることがあります。短くしましょう。「朝食。花子さんと散歩。昼食。休憩」。先のことを知らないほうが落ち着く方もいます。米国家族介護者連盟は、不安を招くようなら、予定は直前まで話さないよう勧めています。

一日の流れを調整するには

ゆとりを残す

一日をすべて埋めないでください。米国アルツハイマー病協会は、ご本人には活動と休息のバランスが必要で、休憩がもっと頻繁に必要になることがあると強調しています。退屈そう、気が散っている、いらいらしているようなら、レクリエーションを替えるか、休みましょう。

夕方を大切に

日が暮れるにつれて落ち着かなくなる方は多くいます。NIAは、毎日外や窓辺で日の光を浴びること、予定を詰め込みすぎずに毎日体を動かすこと、遅い時間にカフェインやアルコールをとらないこと、遅い時間の長い昼寝を避けることを勧めています。暗くなる前にカーテンを閉めて明かりをつけると良いと感じるご家族もいます。夕方の落ち着かなさ(夕暮れ症候群)と睡眠をご覧ください。

必要に応じて変える

  • 初期: 流れをいっしょに計画しましょう。ご本人が、自分で管理できる書いた予定表を望むかもしれません。
  • 中期: あなたがより主導します。レクリエーションは短く、休息は多めに、なじみのある家事を多く。中期の認知症の方とのレクリエーションをご覧ください。
  • 後期: 一日は、安らぎ、食事、ケアが中心になり、合間に音楽やハンドマッサージなどの短い五感のひとときを入れます。後期の認知症の方とのレクリエーションをご覧ください。

枠は変えず、レクリエーションを変える

食事、休息、就寝は一定に保ち、その間のレクリエーションを入れ替えましょう。NIAは、飽きないように、日によって違うレクリエーションを試すことを勧めています。月曜日はお菓子づくり、火曜日は庭仕事、水曜日は写真を眺める、といった具合です。レクリエーションのアイデア101と家事を使ったレクリエーションで、空いた枠を埋められます。

一日が思いどおりにいかないとき

どんな計画にも従わない日もあります。病気、眠れなかった夜、医師の訪問、天気の変化で、すべてが狂うこともあります。計画はあきらめ、基本(食べもの、飲みもの、休息、安らぎ)を守って、明日また試しましょう。ご本人が何かを断るときは、「いや」と言われたときをご覧ください。ゆったり呼吸のように、いっしょにゆっくり呼吸する時間をとると、お二人とも気持ちを切り替えやすくなります。

あなた自身の一日の流れも大切です。自分のための休みを入れ、定期的な休みには、家族や一時的に預かってくれるサービスに頼みましょう。介護する方のセルフケアをご覧ください。

よくある質問

認知症の方にとって、決まった一日の流れが役に立つのはなぜですか?

予測できる一日は、決めなければならないことや不意の出来事が少なく、認知症のある方の多くが安心を感じます。米国アルツハイマー病協会は、一日の計画があると、何をするかを考える時間が減り、お二人で楽しめることに使う時間が増えると述べています。介護する方が自分の一日のペースをつかむのにも役立ちます。

認知症の方には、どんな一日の予定が良いですか?

ひとつだけの正解はありません。良い予定とは、起きる時間、食事、就寝をほぼ同じ時間にし、身の回りのケアと中心のレクリエーションをご本人の調子の良い時間帯に置き、外や窓辺で過ごす時間を入れ、休息の余地を残したものです。ご本人がずっと暮らしてきたやり方をもとに組み立てましょう。

認知症の方は、昼間に昼寝をしたほうが良いですか?

短い休息は、特に昼食のあとなら役立つことがあります。米国国立老化研究所は、疲れすぎたり、休めていなかったりすると夕方の落ち着かなさが増すことがあるので、長い昼寝や遅い時間のうたた寝は避けるよう勧めています。睡眠が本当に問題なら、主治医に相談しましょう。

決めた流れに従ってくれないときは、どうすれば良いですか?

今は見送って、あとで、または別の方法でもう一度試しましょう。断るのは、疲れている、具合が悪い、痛みがある、あるいはまだ準備ができていないというサインかもしれません。流れは一日を楽にするためのものです。無理強いせず、柔軟に変えましょう。

出典

このページの根拠となる団体や研究へのリンクを掲載しています。いずれもページを更新した時点で確認しています。

  1. Daily Care Plan · Alzheimer's Association
  2. Coping With Agitation, Aggression, and Sundowning in Alzheimer's Disease · National Institute on Aging
  3. Adapting Activities for People With Alzheimer's Disease · National Institute on Aging
  4. Caregiver's Guide to Understanding Dementia Behaviors · Family Caregiver Alliance

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